⚾ OPSって何の略?
OPSとは On-base Plus Slugging の略で、「出塁率(OBP)」と「長打率(SLG)」を足し合わせた打撃指標です。
OPS = 出塁率(OBP) + 長打率(SLG)
- 出塁率:どれだけ塁に出るか(ヒット・四球・死球など)
- 長打率:打席あたりの塁打数(単打=1、二塁打=2…)
この2つを合算することで、打者が「どれだけ得点に貢献できるか」をシンプルに評価できます。
📊 OPSの目安と評価ランク
OPS値 | 評価ランク | 意味 |
---|---|---|
1.000以上 | A+ | 球界を代表するスラッガー |
0.900〜0.999 | A | クリーンナップ級 |
0.800〜0.899 | B | 優秀な打者 |
0.700〜0.799 | C | 平均的な打者 |
0.600〜0.699 | D | やや物足りない |
0.599以下 | E | 攻撃力に課題あり |
例:2021年の大谷翔平選手のOPSは .965。これはAランクで、メジャーでもトップクラスの打者であることを示しています。
🧠 OPSのメリットと限界
✅ メリット
- 出塁力と長打力を同時に評価できる
- 得点力との相関が高く、チーム貢献度が見えやすい
- 計算がシンプルで比較しやすい
❌ 限界
- 盗塁や走塁能力は評価されない
- 出塁率と長打率を単純加算するため、長打率が過大評価されがち
- 同じOPSでも「出塁型」と「長打型」の打者が混在する
🧪 OPSをどう活用する?
OPSはセイバーメトリクスの基本指標のひとつ。スカウトや戦略立案では、以下のように使われます:
- 打順の最適化:OPSが高い打者を上位に配置
- 選手評価:打率だけでは見えない貢献度を補完
- 契約交渉:年俸査定の材料にも
OPS単体ではなく、出塁率・長打率・打率・盗塁数などと組み合わせて見ることで、より立体的な選手像が見えてきます。
🏁 まとめ:OPSは「得点力のダッシュボード」
OPSは、打者の「得点創出能力」をシンプルに可視化する指標です。 ただし、万能ではないので、選手のタイプやチーム戦略に応じて柔軟に読み解くことが重要です。